あれからこれから

不安障害と更年期うつを抱えた私の記録

お客様は神様?

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数日前、美容室に行った。

2ヶ月に一度、私のリフレッシュの時間。

行ってる美容室はマンツーマンで、施術全てをひとりの人がやってくれる。

入れ替わり立ち替わり人が変わるのが苦手なので、とても楽。

 

席は3つしかない。狭い空間だ。

 

しばらくすると、私の後ろに、今日初めて来たというお客さんが座った。

座るや否や 「◯時までに終わらせて。ここに迎えが来るから。」

すごい威圧感。
とてつもなくドスの効いた大きな声が狭い空間に響きわたる。

 

 

やめてー

せっかくの癒しの時間なのにー

 

 

彼女は自分の髪の悩みを話し始めた。

担当の美容師さんは、より良い提案を出し続けるが、それに対して

「何?切れって事?切りたくないって言ってるじゃん」

 

 

えー、もうちょっと歩み寄ろうよー

 

 

なんとか納得したようだが、彼女の暴走は止まらない。

度々携帯をかける。聞きたくないのにまる聞こえ。

ギョッとしたのは、寝てシャンプーされながら両腕あげてカタカタとLINEを打ってた事だ。腕疲れません?

私なんてシャンプーされながら寝落ちするのに。

 

 

鏡越しに見える、美容師の子が気になって仕方ない。

その子が何か言われる度に、私もビクついてしまう。

 

 

お願いだからもっと優しく言ってあげてよ。

 

 

で、美容室帰りにお昼を食べたら久しぶりにお腹を下した。

私、めっちゃ緊張してたんだろう。

 

 

 

私は長年販売業をしている。

今の病院に行き始めた頃、「すごいじゃない、接客できるなんて。もっと自信持って。」と 主治医から言われた。

いや、私なんて全然ダメなんです、と苦笑いしか出来なかった。

 

 

"自信" って持ったことないから持ち方わからない。

だからここに来てます。

 

 

好んで販売業を選んだ訳ではなかった。

好きなものに囲まれて仕事がしたいと選んだら、それが販売だった。

 

続けていくうちに、お客さんと一緒に悩み、お客さんの喜ぶ顔を見る事が好きになった。

やりがいという物がムクムク湧いてきた。

本当は向いてないかもしれないけれど、この仕事が好きだ。

 

 

しかし、接客後、どっと疲れてしまうような人に当たることもある。

世間には色んな人がいる。

未だ自分を神様と思っているお客さんもいる。

そんな人にコテンパンにやられて、未だ抜けない嫌な記憶もある。

 

ちなみに、三波春夫の有名な言葉を履き違えていたことを最近知った。

 

 www.minamiharuo.jp

 

春夫ごめん、勘違いしていたよ。

 

 

私はパワハラ、カスハラに負けない強靭な精神の持ち主になりたいとずっと思ってきた。

しかし、もともと私は周りの空気を読み、人の顔色を伺う性格。到底なれない。

人が怖くなり、接客ができなくなった時期もあった。

 

 

今は中の仕事と半々で、時間も短いので昔に比べるとずいぶんと楽。服用しながらとはいえ、

「こんな面倒な世界でよくやってるよ」と、初めて自分を褒めてやりたいと思うようになってきた。

 

今更強くなりたいとは思わない。ただ、誰に対してもフラットな自分でいられたら良いのに。そしたらもっと楽になれそうな気がする。