私はピンチに陥ると、占いに走る。
悪い時期だと分かれば少しでも納得できる。もちろん占いが絶対だとは思ってない。
ただ、良い時期、悪い時期(動かない方がいい時期)、これを分かっているとリスクが減ると思っている。
ところが、どの占いにも "良い時期" と書いてある。
良い時期なのに悪いことに巻き込まれるってどういうこと?
やっぱり自分が悪いんだ、と自分を責めてしまう。
他人に相談しにくい事は吐き出し場が無く、ひとりで抱え込んでしまう。夫もこれ以上話を聞くのは限界だろう。
そんな時、むかし知人から教えてもらった整体師さんの事を思い出した。
知人いわく『見える人』だという。
またまたあ〜
統計学なら根拠が分かる。見えるという人はどう見えるんだ。
宜保愛子的な?すごく興味はあるが少し胡散臭い。
と、聞いた時は思った。
でも今は違う。私はこの状況を打破する為の答えを欲していた。
電話をすると落ち着いた声の女性が出た。名前を伝えて予約する。
もう見えてるかもしれない…(すでにロックオン)
当日、マンションの一室へ向かった。
整体なので受けやすい服に着替え、施術が始まる。ああ、かなり張ってますね、ボキボキ。かなり曲がってますね、ボキボキ。
私の期待している『見える』話に一向にならない。
施術が終わり、ハーブティーを飲みながらのリラックスタイム。体はスッキリしたのでこれでも良いかと思っていた時、先生がおもむろに話し始めた。
- 目立つか目立たないかの2極で考えている。
- ハッキリとしたポリシーや意見を持っているが、繊細で優しくて言えない性格。
- 今の職場は嫌な所ですねw。リハビリと考え、言いたい事や意見を言う練習をしましょう。キツく言わなくていいので、笑顔で「ごめんなさい」で逃げる。
- 「この人は何でも言う事を聞いてくれる人」という周りの概念が消え、顔つきや醸し出す空気が変化し、変な人が寄って来なくなる。
- 長く続けようとして頑張り過ぎるのをやめ、楽しんで働く。
- まあいっか、なるようになると、流れに逆らわないでやっていけば次に繋がって行く。
職場の事は言ってない。私の情報は名前と電話番号だけ。ここを教えてもらった知人とは何年も連絡をとってない。やはり『見える』のだろうか?
最後に自分からこんな事があってと、殴られた事を話した。
隠れる所に行かないようにと言われた。これは見えなくても分かる事だろう。
でも、一番ハッとした。
私は幼い頃から隅っこが大好きだ。秘密基地、押入れ、本棚の横、柱の影。隅っこで静かに遊んでる子供だった。
大人になってもそれは変わらなかった。
隠れたがる癖がついていて、引き込まれるようにそこへ行ってしまう。飲食店でも隅の方の席を探す。さすがに人通りのない夜道は歩かないけど。
これ以降、単独行動での隅っこは避けるようにした。
その後すぐ、今の仕事が見つかり、事務の仕事は辞めた。変な人は寄って来なくなった。