あれからこれから

不安障害と更年期うつを抱えた私の記録

良い嫁スイッチ

 

 

私は行く行く詐欺をよくやる。

明日は夫の実家に行く予定。実はお正月以来、度々行くと言って行ってない。ここ数ヶ月、夫だけが帰っている。

 

夫の実家へはいつもレンタカーで帰る。数日前に夫から提案される。

「明後日2人とも休みだから実家行こうか。レンタカー予約するけど大丈夫?」

ええ、大丈夫ですとも。

 

前日

ぁあ、明日は実家に帰るから何時に起きて、支度して、、、計画通りに動かなければ。

 

当日

耳鳴りがひどくなる。体が固まる。夫がひとりで行くと徐々に復活する。

 

昔から先の約束が苦手だ。

当日になると行きたくなくなる確率が高い。

理由は「気分が乗らない」だ。マイペースというかわがままというか。

昔は "付き合い" ができる体力があったが、この歳になると両者共に減ってきた。

私が "友達" と思ってる人は類友なので、互いの性質をわかっていて、「当日アポで会えればラッキー」な考えの持ち主たちばかり。

 

 

実家へ帰る話に戻ると、さすがの私も良い嫁スイッチを入れ、

「帰らなくてはならない」と思う。

こんな時、思い出すのは頑張って帰っていた頃の自分。良い嫁を演じていた最初の結婚の時。田舎への帰省、しんどかったな…

 

 

義理の両親は二人暮らし。同居の祖母は私たちが結婚する前に95歳で他界している。

祖母は亡くなるまで元気で、口も達者だったそう。世間体を気にする人で、もし御存命だったら結婚の時に色々言われただろう。

両親へは、夫から私にバツがあり、家族とは絶縁していると伝えているが、何があったかは詳しく話していない。それでも快く結婚を承諾し、私を迎え入れてくれた。

 

義母はとてもおっとりしている。結婚当初から祖母と同居で、強い性格の祖母との生活はかなりキツかったそう。

更年期も相まって動けなかったり、動悸がしてパニックになっても仮病だと言われる。

心の病なんて甘えと言われた時代。

そんな母親を幼い頃から見ていた夫が、心療内科に連れて行き、義母は今も薬を飲んでいる。

 

そんな訳で、義母は非常に私の体調を理解してくれる。この前行けなかった事を詫びる電話をし、「前日になると…」と話をした時、「分かる〜、私もそう!」と、共感された。

どんだけいい人やねん…

 

義母に「来れなくっても気にすることないから」と言われたせいか、前日のズンとした気持ちがない。

それに、義母がTVショッピングで買った "ブルースリーパー" を試したい気持ちも強い。

 

「初めてブルースリーパーに寝た時、あんなに毎朝痛かった腰が全然痛くなくてね。お母さん、騙されたつもりで買ってみたけど、本当にびっくりよ」

たぶん、"ブルース・リー" に持っていかれてるんだろう。

正しくは トゥルースリーパーだという事は伝えてはいない。