あれからこれから

不安障害と更年期うつを抱えた私の記録

更年期のはじまり

 

 

体とメンタルがどんなに悪くとも生理だけは順調でしたが、夫と暮らしはじめた47歳の頃、生理不順になった時期がありました。月に2回来たかと思えば翌月は来なかったり。

 

まさか閉経?

 

婦人科へ駆け込み、ホルモン数値を測ってもらった。

結果はFSHが11.3、エストラジオール(E2)が92.0( ※エストラジオールとはエストロゲン(女性ホルモン)のこと。閉経後は39.0以下になる)

 

医師に「閉経はまだ先だし、生理もまだまだ来るよ」と言われ、生理不順を整える漢方をもらった。医師の言う通りしばらく経つと生理は順調に来るようになり、私は自分のホルモンがまだあることに優越感をもった。

「閉経するとヒゲが生えてきておっさんになる」なんて事は信じてないが、「閉経=女の終焉」と多少なりとも思っていた自分がいたらしい。とうにおばさんだというのに。

 

母が「お母さんって同年代の人達よりも若く見えるでしょ?」と聞いてくる事が度々あった。面倒くさいので適当にはぐらかしていたが、当時20代の私からすれば母の年代は皆 "おばさん" だし、孫もいるのに何言ってんだって感じだった。

母は特別美人ではなかったけれど、地味顔の私と違ってどこか華やかな雰囲気を持った人だった。「〇〇ちゃんのお母さんは綺麗だね」と言われると自分が褒められたようで嬉しかった。

 

年をとるにつれ色んな所が下がってくるしシワも増える。仕方ないとはいえ悲しい現実。鏡を見てはため息が出る。

この年になってようやく当時の母の気持ちが分かってきた。母は年老いていく自身を受け入れられなかったんだろう。「図々しいこと言ってんな」と思っていたが、下がっていく自己肯定感を少しでも上げてくれる言葉が欲しかったんだろう。

母は贔屓目かもだが、年相応に綺麗だった。でも、私は可愛げのない娘だったので、母が望む言葉をかけてあげることは無かった。

 

 

さて、47歳の私は思春期に継ぐ人生のビックイベント、更年期のことについての知識や理解がまるでありませんでした。

その後調べて愕然としますが、更年期というのは閉経を挟んだ10年間の事で、とてつもなく長い。私は52歳で閉経しているので、逆算すればこの時が更年期のスタートだったことになります。

 



不安障害を抱えたうえに10年も更年期があるなんて。願わくば更年期の症状が軽ければと願ったが、そう上手くはいかなかった。