あれからこれから

不安障害と更年期うつを抱えた私の記録

不安障害のはじまり

私が不安障害と病名を付けられたのは、休職のため会社に提出する診断書を書いてもらった時でした。

 

10年前から耳鳴りとめまいが始まり、食べてもすぐにお腹を壊しどんどん痩せていきました。病院へ行っても治らない。

昼夜を問わずフラッシュバックに襲われ、また人から攻撃されるんじゃないか、2度あることは3度あるんじゃないかと恐怖心で気が狂いそうになる。

希死念慮が頭から離れず、お酒で意識飛ばして寝る。眠れば悪夢にうなされる。

病院で抗不安薬睡眠導入剤を出されて飲むようになった。でも一向に良くならない。

 

金銭面も不安だった。頼れる家族、親類も居ない。この弱った体とメンタルでこの先働きながら一人で生きていけるのだろうか。

つらい思いや薬を飲んでいることを周りに話せず、表向きは普通の人のフリ。本当は弱くてボロボロなのに隠そうと必死だった。

 

結果、職場でパニックになり、休職。

 

その後懲りもせず再就職。お金は入るがしんどい日々は続く。

こんなんで生きている意味はあるのか?

 

この世に未練がなかった私を留めさせたのが今の夫でした。こんな人生とっとと辞めたいのに「私が死んだら彼は残りの人生、悲しみを背負って生きていくことになる」そう思うと死ねない。他者と深く関わってしまった後悔と責任。

 

47歳で再婚。夫は私の事情は全て把握済みです。こんな面倒なヤツとの結婚を選ぶなんて、感心と感謝でいっぱいです。

 

自分はいつも鬱と軽い躁の間を短いスパンで行ったり来たりしているような気がします。

希死念慮が襲ってきて泣きわめき手がつけられない状態になると、すかさず夫がサポートに入る。2、3日廃人のように眠り続けたら、またTVを見て笑えるようになる。

私の状態を医者よりもよく知り、時には私のサンドバックとなってきた夫によると、私はだいぶ良くなったそうです。確かに希死念慮を抱く事が無くなったし、うつ状態が減ってきたと自分でも感じる。

ここ数年は過去を思い出すことが減った。フラッシュバックも減った。そこは多少なりとも時間が解決してくれている気がします。

 

そして、ずっと拒否していた抗うつ薬を半年前から飲みはじめた。(これについては追々)

だけど、自分の根本にある考え方や生き方を変えない限り私の生きづらさは治らないだろう。薬では解決しない。分かっているけど、まだ道が見つからない。薬を飲み続けただ時が過ぎて行くのを待てば、このままでも良いのかもしれないけれど。